今年2010年はビタミンが発見されてから100周年になります!
実は、ビタミンを発見したのは日本人だったんですよ。
1910年、農芸化学者・鈴木梅太郎博士が、米糠から取り出すことに成功
した脚気に効く物質、それが世界で初めてのビタミンでした。
東京帝国大学の農科大学(現在の農学部)教授だった鈴木梅太郎(1874
年~1943年)は、脚気に効く物質を米糠から取り出すことに成功しました。
アベリ酸(のちにオリザニンと改名)と名づけ、その年の12月13日の東京化
学会例会で報告し、翌年、論文を発表しました。
それが現在のビタミンB1にあたります。
しかし、論文が日本語だったため、国際的には認知されず、1911年に、鈴木
梅太郎博士が発見した同じ物質を分離したポーランドのフンク博士が、その
物質を、生命の「vital」とアミン「amine」から、ビタミン「vitamine」と名づけ、世
界的に広まったのです。
ですから、命名こそできなかったものの、人類初のビタミン発見者は、日本人
だといえるのです。
社団法人ビタミン協会は、鈴木梅太郎博士がアベリ酸を報告した12月13日を
「ビタミンの日」としています。
植物や微生物にはビタミンを自分で作り出すチカラがありますが、なぜか人間
はビタミンを作り出すことができません。
ですから、ビタミンは体外から必ず摂取しなければならない、人間のカラダにと
って欠かすことのできない重要な成分なんです。
ビタミンB1の特徴として、一度に吸収できる量に限度があること、体内に何日
も蓄えておくことができない点を知っておく必要があります。
総合ビタミンとかマルチビタミンと言った名の付いている商品は、1日に必要と
するほとんどすべてのビタミンを1錠中に含有させていることが多いようです。
また、最近は、リポ酸、CoQ10(ユビキノン)、カルニチンなど、ビタミンと似た作
用(ビタミン様作用)を示す成分が含まれた商品も出回っています。これらの成
分は体内で作られたり、体内に存在しているので、13種類の必須栄養素であ
るビタミンとは区別されています。
偏食・ビタミン不足が気になる方は、まずは、体内で作れないビタミンの補給を
心がけることがたいせつです。
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